この記事でわかること
- レーザー脱毛機器がどう進化してきたか(歴史)
- 3種類のレーザーの違いと、自分に合う選び方
- 熱破壊式と蓄熱式の違い
- 主要機器(ジェントルマックス・ソプラノ・メディオスターなど)の特徴
- 髭脱毛に向いているのはどの機器か
「医療脱毛に行こうと思ったけど、機械の名前が多すぎて何が違うのか全然わからない」
カウンセリングに行くと、クリニックによって使っている機械が違う。「うちはジェントルマックスを使っています」「ソプラノチタニウムです」と言われても、正直ピンとこないですよね。
この記事では、体当たりレポーターの私が実際にカウンセリングを渡り歩いて感じた疑問をもとに、医療脱毛の機器について徹底的に調べてまとめました。
レーザー脱毛はどうやって毛を消すのか
まず基本から。レーザー脱毛は、毛のメラニン色素(黒い色素)にレーザーを当て、その熱で毛根や発毛組織を破壊するしくみです。
ポイントは「メラニンを狙い撃ち」できること。周囲の皮膚にダメージを与えず、毛根だけを破壊できるのは、1982年にハーバード大学のアンダーソン医師が発見した「選択的光熱融解理論(Selective Photothermolysis)」という理論のおかげです。
レーザー脱毛の歴史
1982年 ── 理論の誕生
ハーバード大学皮膚科のロックス・アンダーソン医師が、メラニン色素に選択的にレーザーが作用するという「選択的光熱融解理論」を確立。この発見が医療脱毛の出発点です。
1996年 ── FDA認可
アメリカ食品医薬品局(FDA)が「アレキサンドライトレーザー」を脱毛器として認可。医療機関での使用が公式に認められました。
1997年 ── 日本上陸とブームの始まり
ダイオードレーザーが登場した年でもあり、同年に日本へもレーザー脱毛機が初輸入され、一気に「永久脱毛ブーム」が到来します。
2001年 ── 厚生労働省が「医師のみ」と通知
厚労省が「レーザー等を用いた脱毛は医師でなければ行えない」と通知。医療脱毛とエステ脱毛の棲み分けが法的に明確になりました。
2000年代後半〜2010年代 ── 蓄熱式の登場
低出力レーザーを連続照射して「バルジ領域」にダメージを蓄積させる「蓄熱式」技術が登場。これにより「痛くない脱毛」が実現しました。
2020年代 ── 複数波長の同時照射へ
3種類のレーザーを同時照射できる「ソプラノチタニウム」などが登場。一台で多様な毛質・肌質に対応できる多機能化が進んでいます。
レーザーの種類は3つ
医療脱毛機器に搭載されているレーザーは、波長の違いによって3種類に分かれます。
① アレキサンドライトレーザー(波長:755nm)
メラニン色素への反応が3種類の中で最も強く、太くて濃い毛に対して高い効果を発揮します。ワキやVIOなどの剛毛に向いています。ただし、日焼けした肌や色黒の肌には照射できない場合があります。
② ダイオードレーザー(波長:808nm前後)
アレキサンドライトよりもメラニンへの反応がやや弱いため、色黒や日焼けした肌でも照射しやすいのが特徴。産毛のような細い毛にも効果があり、幅広い毛質に対応できます。痛みも比較的少なめです。
③ ヤグレーザー・Nd:YAGレーザー(波長:1064nm)
3種類の中で最も波長が長く、皮膚の深いところまで届くのが特長です。髭やVIOのように毛根が深い部位に対して特に効果的とされています。男性の太く濃い毛にも高い効果を発揮します。
照射方式は2種類
熱破壊式
高出力のレーザーを1回ずつ照射し、毛根を直接破壊する方式。1〜2週間で毛が抜け始める即効性があります。効果が出やすい反面、照射時の痛みが強めです。ゴムで弾いたような「パチッ」という感覚と表現されることが多く、実際にリゼで体験しましたが髭は特に痛かったです。
蓄熱式
低出力のレーザーを同じ箇所に何度も素早く照射し、毛根周辺の「バルジ領域」に熱ダメージを蓄積させる方式。ほぼ無痛で受けられます。ただし、熱破壊式と比べると効果が出るまでに少し時間がかかる場合があります。
主要機器の詳細
ジェントルマックスプロプラス(GentleMax Pro Plus)
メーカー:Candela(アメリカ)/レーザー:アレキサンドライト(755nm)+ヤグ(1064nm)/方式:熱破壊式
2種類のレーザーを部位や毛質に合わせて切り替えられる熱破壊式の最高峰機器。厚生労働省の薬事承認を取得しており、信頼性と実績の面でもトップクラス。リゼクリニック・湘南美容クリニック・TCBなど大手チェーンの多くが採用しています。髭やVIOには深く届くヤグレーザー、ワキや足には反応が強いアレキサンドライトと使い分けられるのが強みです。
向いている人:効果を最優先にしたい人・髭やVIOなど剛毛が多い人/注意点:痛みは強め。色黒・日焼け肌への照射制限あり
ソプラノチタニウム(Soprano Titanium)
メーカー:Alma Lasers(イスラエル)/レーザー:アレキサンドライト+ダイオード+ヤグ(3波長同時照射)/方式:蓄熱式・熱破壊式の切り替え可能
3種類のレーザーを同時照射できる万能機器。異なる波長が同時に異なる深さの毛根にアプローチするため、幅広い毛質・肌質に対応できます。冷却システムも優れており「ほぼ無痛」で施術を受けられるのが最大の強み。レジーナクリニックなどが採用。カウンセリングで実際に触れた機器ですが、照射中の感覚が全然違いました。
向いている人:痛みが苦手な人・産毛も含めて全体的に処理したい人/注意点:熱破壊式に比べると1回あたりの効果は緩やかとも言われる
メディオスターNeXT PRO(Mediostar Next Pro)
メーカー:Asclepion(ドイツ)/レーザー:ダイオード(810nm+940nm・2波長ブレンド)/方式:蓄熱式
2つのダイオードレーザー波長を組み合わせて連射する蓄熱式機器。産毛にも反応しやすく、脱毛が難しいとされるうぶ毛にも効果的です。導入コストが比較的低いため、料金が安いクリニックに採用されていることが多いという特徴があります。
向いている人:コストを抑えたい人・産毛のケアもしたい人/注意点:剛毛(特に髭)には熱破壊式ほどの即効性はないという意見もある
ライトシェアデュエット(LightSheer Duet)
メーカー:Lumenis(イスラエル)/レーザー:ダイオード(810nm)/方式:熱破壊式(バキューム機能付き)
照射ヘッドが皮膚を吸引(バキューム)しながらレーザーを照射するという独自技術を持つ機器。毛根を引き寄せることで効率よく熱を届けられ、痛みも軽減されます。
機器の選び方まとめ
| 重視ポイント | おすすめ機器 |
|---|---|
| 効果を最優先(特に髭・VIO) | ジェントルマックスプロプラス |
| 痛みを抑えたい | ソプラノチタニウム |
| 料金を抑えたい | メディオスターNeXT PRO |
| 産毛も含めて全体的に | ソプラノチタニウム or メディオスターNeXT PRO |
髭脱毛に向いている機器は?
髭は他の部位と比べて毛が太く、毛根が深いという特徴があります。医師・カウンセラーによれば10〜15回以上の施術が必要とされる理由もここにあります。
この特性から、髭脱毛で最も効果が期待できるのは「深く届くヤグレーザーを搭載した熱破壊式機器」とされています。具体的にはジェントルマックスプロプラス、またはヤグレーザーを使えるソプラノチタニウムが候補に挙がります。
ユーザーの実際の口コミでも「ソプラノの回だけ抜け方が一段落ちた」という声があるように、機器の違いは体感できるレベルで存在します。渡り歩いて複数社を体験することで、自分の肌と毛質に合う機器を見つけられるのが理想です。
まとめ
- レーザー脱毛の理論は1982年に確立され、1997年に日本へ上陸
- レーザーは「アレキサンドライト・ダイオード・ヤグ」の3種類で、波長が長いほど深く届く
- 照射方式は「熱破壊式(即効・痛あり)」と「蓄熱式(穏やか・痛なし)」の2種類
- 髭脱毛には深達度の高いヤグレーザー搭載の熱破壊式が最も向いている
- 各クリニックで採用機器が異なるため、複数社を比較するのが賢い選択
この記事は体当たりレポーターとして実際にカウンセリングを受けながら調査した情報をもとに執筆しています。施術効果には個人差があります。

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